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こんにちは。Mi dent、運営者の「K」です。
最近、ネットで検索をしていると「歯医者の定期検診なんて意味ない」という知恵袋の投稿をよく目にします。正直なところ、私も以前は「痛くもないのに、なんでわざわざ時間とお金をかけて掃除だけしに行く必要があるんだろう?」と疑問に思っていた一人です。特に、3ヶ月ごとの頻度で通院を促されると、なんとなく金儲けのために呼ばれているんじゃないかと勘ぐってしまう気持ち、すごくよく分かります。
でも、色々と調べていくうちに、実はあの「面倒な時間」には、私たちの想像以上に深い理由や、日本の保険制度ならではの事情があることが見えてきました。今回は、そんな皆さんが抱えるモヤモヤを解消するために、私の経験も交えながら詳しくお話ししていきたいと思います。

インターネット上の知恵袋などを見ていると、歯科検診に対してかなり辛辣な意見が飛び交っていますよね。「行く意味がない」と感じてしまう背景には、実は私たち患者側の誤解だけでなく、歯医者さん側の説明不足や対応の問題も大きく関わっているようなんです。まずは、皆さんがどんな点に不満を感じているのか、そのリアルな声を見ていきましょう。
「特に悪いところはないのに、なんで行かなきゃいけないの?」これが一番多い本音ではないでしょうか。私たちが病院に行くときって、大抵は「痛み」があるときですよね。だからこそ、痛みが取れた後や、そもそも痛くない時に通院することに対して、直感的に必要性を感じにくいのは当然の心理だと思います。
知恵袋でも「何ら変化がないのに費用だけかかるのは無駄」という意見をよく見かけます。確かに、美容院なら髪がサッパリしたとか、マッサージなら体が軽くなったという「実感」がありますが、歯科検診、特に予防歯科の場合は「現状維持」がゴールなので、成果が見えにくいんですよね。
でも実は、この「何も起きないこと」こそが最大の成果だったりするのですが、そこの説明が足りていないと、単なる時間とお金の浪費に感じてしまうのも無理はありません。本当は「マイナスにならなかったこと」に対して対価を払っているのですが、これを実感するのはなかなか難しいものです。
「掃除だけで3ヶ月に1回も?もっと間隔空けてもいいんじゃない?」と思ったことはありませんか?私も最初はそう思っていました。年に1回くらいで十分じゃないかと。しかし、この「3ヶ月」という頻度には、実はしっかりとした理由があるそうなんです。
口の中の細菌は、歯磨きで取りきれない汚れ(バイオフィルム)を形成し、それが悪さをするレベルまで復活するのにかかる時間が、だいたい3ヶ月というサイクルなんだとか。つまり、3ヶ月というのは歯医者さんが勝手に決めたルールではなく、細菌が増えるスピードに合わせた「安全の期限」なんですね。
ポイント
3ヶ月という頻度は「細菌がリセットされる期間」。キッチンの排水溝のぬめり掃除と同じで、定期的にプロの手でリセットしないと、どうしても取れない汚れが溜まってしまうんです。ただし、お口の状態が非常に良い人は6ヶ月、逆にリスクが高い人は1ヶ月と、人によって最適な間隔は異なります。
検診に行きたくない最大の理由、それはやっぱり「痛い」からですよね。「歯石取りでガリガリされて血が出た」「担当の人が下手で水が顔にかかった」なんて経験をすると、もう二度と行きたくないと思ってしまいます。
実はこれ、担当する歯科衛生士さんの技術力や、その医院の環境に大きく左右されるんです。忙しすぎて時間をかけられなかったり、新人さんでまだ手元がおぼつかなかったりすると、どうしても雑な施術になりがちです。本来、上手なスケーリング(歯石除去)はそこまで痛いものではありません。
一方で、患者さん自身の歯茎が炎症を起こして腫れている場合、どんなに上手な人が触っても出血したり痛みを感じたりすることがあります。この場合、まずは優しくブラッシング指導から始めて、炎症が引いてから歯石を取るのが正解なのですが、いきなりガリガリやってしまうと「痛い!下手!」という記憶だけが残ってしまいます。
注意
痛みを我慢して通い続ける必要はありません。「痛いので優しくしてほしい」と伝えても改善されない場合は、もっと丁寧に診てくれる医院を探すのも一つの手です。
「もう面倒くさいから定期検診をやめたい」と考える人も多いですが、ここで一度立ち止まって考えてほしいのが、やめた後のリスクです。歯の病気、特に歯周病や初期の虫歯は「サイレントディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれていて、痛みが出た時にはすでに手遅れというケースが非常に多いんです。
皆さんは、日本人が歯を失う一番の原因をご存じでしょうか?実は虫歯ではなく、歯周病なんです。公益財団法人8020推進財団の調査によると、抜歯の主原因の第1位は歯周病(37.1%)であり、虫歯(29.2%)を上回っています。
(出典:公益財団法人8020推進財団『第2回 永久歯の抜歯原因調査』)
検診をやめて数年放置した結果、久しぶりに歯医者に行ったら「歯を支える骨が溶けているので、抜歯しかありません」と言われてしまった…なんて話は決して珍しくありません。今は良くても、将来的にインプラントや入れ歯になるコストを考えると、定期検診代の方が圧倒的に安い投資だと言えるかもしれません。
お金の話も重要ですよね。「毎回いくらかかるのか不安」という方も多いと思います。一般的な保険適用の定期検診(検査+クリーニング)だと、3割負担でだいたい2,000円から3,000円程度が相場です。年に4回通ったとしても、年間で1万円ちょっとです。
| 診療項目 | 内容 | 費用の目安(3割負担) |
|---|---|---|
| 再診料・指導料 | 診察や歯磨き指導 | 約500円〜800円 |
| 検査料 | 歯周ポケット測定など | 約600円〜1,000円 |
| 処置料 | 歯石除去(SC/PMTC) | 約1,000円〜1,500円 |
| 合計 | 窓口負担額 | 約2,500円〜3,500円 |
※上記はあくまで一般的な目安です。レントゲン撮影の有無や、医院の施設基準(か強診など)によって費用は変動します。
これを高いと感じるか安いと感じるかは、受け取れるサービスの内容次第だと思います。「ただ数分チャチャっと磨いただけ」で3,000円なら高く感じますが、しっかり検査して、専用の機械でツルツルに磨き上げてくれて、将来の安心も買えるなら、決して悪くない金額かなと私は思います。

ここまで見てきて、患者側の不満にはもっともな理由があることが分かりました。でも、それに対して歯医者さん側にも「そうせざるを得ない事情」があるようなんです。ここからは、なぜ「意味ない」と言われてしまうような状況が生まれるのか、その構造的な原因に迫ってみましょう。
「一回で全部やってくれればいいのに、なんで何回にも分けるの?」と感じたことはありませんか?これが「金儲けのための通院回数稼ぎ」と疑われる最大の原因ですよね。実はこれ、日本の健康保険制度のルールが深く関係しているんです。
保険診療には「検査をしてからでないと治療(歯石取り)をしてはいけない」という鉄則があります。また、歯茎の下にある硬い歯石(縁下歯石)を取る場合、一度に全ての歯を行うことは身体的負担が大きいとされ、保険請求のルール上、数回(通常は上下左右などで6ブロック程度)に分けて行うことが一般的です。
歯医者さんが意地悪で小出しにしているわけではなく、保険のルールを守ろうとすると、どうしても回数が増えてしまうというジレンマがあるんですね。これを無視して一回で終わらせると、行政から「不適切な診療」として指導を受けるリスクがあるため、真面目な歯医者さんほどルールを遵守します。
豆知識
もし「一回ですべて終わらせたい」と強く希望する場合は、保険診療ではなく「自費診療(保険外)」でのクリーニングを行っている医院を探すのも一つの解決策です。制限がないので、一度に1時間以上かけてピカピカにしてくれますよ。
先ほど少し触れた「バイオフィルム」について、もう少し詳しくお話しします。バイオフィルムとは、口の中の細菌が集まって作るネバネバした膜のこと。台所の三角コーナーや排水溝につく「ぬめり」と同じようなものです。
このバイオフィルムは非常に強力で、うがい薬や毎日の歯ブラシだけでは完全には落とせません。これを破壊できるのが、歯科医院にある専用の機械を使ったクリーニング(PMTCなど)です。研究によると、一度破壊したバイオフィルムが再び形成され、悪さをするレベルに戻るのが約3ヶ月(90日)と言われています。
つまり、3ヶ月ごとの検診には、しっかりとした科学的な根拠があるわけです。「意味ない」どころか、そのサイクルを守ることが歯を守る生命線なんですね。バイオフィルムを放置すると、歯周病菌が血管に入り込み、糖尿病や心疾患など全身の病気にも悪影響を及ぼすことが分かっています。
「検診に行っていたのに虫歯になった!」という経験談も、知恵袋などで見かけます。これも不信感の原因になりますよね。実は、初期の虫歯や歯と歯の間の虫歯(隣接面カリエス)は、肉眼でのチェックだけでは見落とされがちなんです。
ここで重要になるのが、レントゲン検査や拡大鏡(ルーペ)の使用です。質の高い検診を行っている医院では、定期的にレントゲンを撮って見えない部分を確認したり、歯科医師や衛生士が拡大鏡を使って微細な変化を見逃さないようにしています。
逆に言うと、サッと口の中を見て「はい終わり」という検診では、隠れたリスクを見逃してしまう可能性があるということです。もし今の検診が「口を開けてすぐ終わる」ようなものなら、少し注意が必要かもしれません。
結局のところ、定期検診が「意味あるもの」になるか「無駄な時間」になるかは、どの歯医者さんを選ぶかにかかっています。私が思う「良い定期検診」を提供している医院の特徴は以下の通りです。
もし今の医院に不満があるなら、思い切って「予防に力を入れている歯科医院」を探して転院してみることを強くおすすめします。HPに「予防歯科」のページが充実しているかどうかも一つの判断基準になります。

最後にまとめとなりますが、「歯医者 定期検診 意味ない 知恵袋」で検索して出てくる多くの不満は、検診そのものの無意味さというよりは、「説明不足」や「相性の悪い医院体験」によるミスマッチが原因であることが多いようです。
本来、定期検診は自分の健康を守るための最強のツールです。痛い思いをして治療に通うのではなく、痛くない時に気持ちよくクリーニングを受けて、美味しいものを一生自分の歯で食べる。そのための投資だと考えれば、決して「意味ない」ことはありません。
自分の歯は、一度失ったら二度と戻ってきません。ぜひ、皆さんも自分に合った信頼できる歯医者さんを見つけて、納得のいく検診を受けてみてくださいね。この記事が、少しでもそのきっかけになれば嬉しいです。

〇〇歯科大学 卒業/都内複数の歯科医院にて勤務/○○年 ○○歯科クリニック 開院
皆様の歯の健康を「生涯のパートナー」としてサポートできるよう、丁寧なカウンセリングと分かりやすい治療を心がけています。治療に関して不安なことがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。